リスト取りのプレゼントは何を配るか──選ぶ4つの基準
登録特典のネタ選びで外すと、どれだけ丁寧に作っても登録されません。役に立ちそうなもの、ではなく何を選ぶべきか。プロモーションの現場で見えた4つの基準と、そこから題材を見つける手順をまとめました。

登録特典を作ろうとして、最初に止まるのが「何を配るか」です。持っている知識は多い。どれも役に立つ。だからこそ決まらない。
そして「役に立ちそうなもの」を選ぶと、たいてい外れます。役に立つかどうかは、配る側ではなく受け取る側が決めるからです。この記事では、題材を決めるための4つの基準を書きます。
「役に立ちそうなもの」が外れる理由
専門家が選びがちなのは、自分がいちばん語れるテーマです。長年やってきて、深く、正確に説明できる。
ところが読者はまだそこにいません。あなたが面白いと思う場所と、読者が困っている場所は、たいてい離れています。
配るものを決めるのは「自分が何を教えられるか」ではなく、「相手が今どこで止まっているか」。
私は2017年から、コンテンツホルダーのプロダクトローンチをプロデューサーとして設計してきました。これまで34回、私がプロデュースしたプロモーションで、クライアントの商品は累計4億5,595万円売れています。その全部で入口は登録特典でしたが、同じ人が作っても、題材を変えるだけで結果が変わるのを何度も見てきました。
外した特典と当たった特典を並べると、当たったほうは次の4つを満たしていました。
基準1|相手が「今週」困っていること
いちばん効くのは、時間軸の近さです。
- × 「3年後に効いてくる考え方」 ── 正しいが、今日は動かない
- ○ 「来週の面談までに用意するもの」 ── 今日開く理由がある
読者が「あとで読もう」と思った特典は、読まれません。受け取った瞬間に開く理由があるかで選んでください。年に一度しか起きない悩みより、毎月起きている悩みのほうが強いです。
基準2|あなたが何度も同じ説明をしていること
これは前の記事でも書きましたが、題材選びでも同じです。
同じ説明を何度もしているということは、何度も必要とされているということです。しかも説明し慣れているので、作る速度も速い。
- 初回の面談で必ず話すこと
- 「よくある誤解」として毎回訂正すること
- 資料を渡すたびに口頭で補っていること
3つ目が狙い目です。口で補わないと伝わらない部分は、それ自体が価値のある情報で、まだ誰も文章にしていません。
基準3|受け取った日に、1つ動けること
読んで終わる特典と、動く特典の差はここです。
「理解する」で終わる題材ではなく、その日に手を動かせる題材を選んでください。
| 動かない題材 | 動く題材 |
|---|---|
| 業界の全体像 | 今の状態を確かめる3つの質問 |
| ◯◯の重要性 | 今週やめていい作業の見分け方 |
| 制度のしくみ | 提出前に見る5か所 |
右側は狭く、地味に見えます。それでいいのです。狭いほど、自分のことだと分かります。
基準4|次の相談につながっていること
最後に、自分の仕事との距離を見ます。
配った特典を読み終えた人が、あなたに相談したくなる位置にいるか。ここがずれていると、読まれても仕事につながりません。
判断はこの一文でできます。
この特典を読み終えた人は、次に何を知りたくなるか。その答えは、私が提供しているものか。
答えが「ノー」なら、題材が良くても入口としては機能していません。逆に、特典の内容と仕事の中身が地続きなら、売り込まなくても相談が来ます。
4つを満たす題材の見つけ方
紙に3列で書き出すのが早いです。
- 今月受けた相談を思い出せるだけ書く(10件でも20件でも)
- その横に「その人が最初に間違えていたこと」を書く
- さらに横に「それに気づけば、その日に何ができたか」を書く
3列目が埋まった行が、そのまま題材です。1列目が基準1(今困っていること)、2列目が基準2(何度も訂正していること)、3列目が基準3(その日に動けること)を満たします。基準4は、その行が自分の仕事の手前にあるかで確かめます。
複数見つかったら、いちばん狭いものを選んでください。広いテーマは2本目以降に回せます。
選んだあとに時間を食うのは、書くことではない
題材が決まっても、多くの人はそこから進みません。止まるのは執筆ではなく、どの順番で並べるかです。何を入れて何を捨てるか決まらず、そのまま数週間が経ちます。
順番の決め方は本の目次の作り方に4つの型としてまとめました。中身に何を入れるかは公式LINEの特典PDFの作り方で、登録後に読まれる3つの構成を書いています。
ホンカキAIは、この順番づくりから始める道具です。5つの問いに答えるとタイトルと目次のついた企画書ができ、比較図やステップ図など25種類の図解ブロックを本文に置けます。書き上がったら、リンクを知る人だけ+合言葉の限定公開で、登録した人にだけ渡せます。専門家向けの使い方はコンサルタント・コーチ・講師の方へにまとめています。
一億総著者 ── あなたの知識や経験は、きっと誰かの一歩になる。毎月同じ説明を繰り返しているなら、それはもう一冊分の中身です。
まとめ
- 「役に立ちそうなもの」ではなく、相手が今どこで止まっているかで選ぶ
- 基準は4つ。今週困っている/何度も説明している/その日に動ける/次の相談につながる
- 題材探しは「今月の相談 → 最初の間違い → その日にできたこと」の3列で出る
- 複数あるなら、いちばん狭いものを選ぶ。広いテーマは2本目に回す
- 決まったあと時間を食うのは執筆ではなく、順番を決めるところ