登録特典は何文字が適切か──読み切れる分量の決め方

今井 陵太(ホンカキAI)

#リードマグネット#集客#本の書き方

メルマガや公式LINEの登録特典は何文字書けばいいのか。答えは文字数ではなく「何分で読み終わるか」で決まります。時間から分量を逆算する方法と、長くなったときに削る順番をまとめました。

登録特典を作ろうとすると、題材が決まったあとで必ずここで止まります。「何文字くらい書けばいいのか」。

10ページで足りるのか、50ページ必要なのか。基準が無いまま書き始めると、途中で「これで足りているのか」が分からなくなります。そして手が止まったまま数週間が過ぎる。よくある止まり方です。

この記事では、文字数ではなく読み終わる時間から分量を決める方法を書きます。

「何文字が正解か」に答えが無い理由

先に結論を書くと、正解の文字数はありません。同じ5,000字でも、読み切られるものと途中で閉じられるものがあります

分かれ目は密度です。前置きと一般論で5,000字なら読者は離脱します。判断に必要なことだけで5,000字なら最後まで読まれます。文字数は結果であって、目標にする数字ではありません。

先に決めるべき数字は別にあります。

決めるのは「何分で読み終わるか」

決めるのは、読者が読み終わるまでの時間です。これが決まれば、必要な字数は計算で出ます。

日本語を黙読する速さは、おおよそ1分あたり400〜600字と言われます。真ん中を取って1分500字で換算すると、こうなります。

読み終わる時間本文の目安入るもの
5分2,000〜3,000字1つの疑問に、1つの答え
15分6,000〜9,000字手順が最初から最後まで
60分25,000〜30,000字判断の基準まで(一冊の分量)

ちなみにこの記事は約2,600字です。5分型のちょうど真ん中あたり、と考えてください。自分の読む速さは、この記事を読み終わった時間で測れます。

読み終わる時間を先に決めれば、必要な字数は1分500字で逆算できる
読み終わる時間を先に決めれば、必要な字数は1分500字で逆算できる

3つの型は、こう使い分ける

どれを選ぶかは、渡したあとに何をしてほしいかで決まります。

  • 5分型 ── 受け取ったその場で読み切ってほしいとき。登録直後の1通目で渡すもの。ここで判断が1つ変われば、次のメールが開かれます
  • 15分型 ── 「この人に任せれば全部わかる」と思ってほしいとき。手順を通しで見せる。説明会や個別相談の前に読ませます
  • 60分型 ── 相談ではなく契約の手前に置くとき。判断の基準まで共有できるので、会ったときの話が早くなります

34回のプロモーションで特典を作ってきて、読み切られたものに共通していたのは字数ではありませんでした。渡す前に「何分で読み終わるか」が決まっていたことです。

迷ったら5分型にしてください。読まれない30ページより、読み切られる5ページのほうが次につながります。

時間を超えたら、薄めるのではなく分ける

目標時間を決めると、最初はたいてい超えます。そのとき、内容を薄く削ってはいけません。テーマを分けます

入りきらなかった話は、2本目の特典にします。テーマを絞った特典を3本持っているほうが、全部入りの1本より使えます。

  • 読者ごとに、いちばん刺さるものを選んで渡せる
  • 「この分野の人だ」と伝わる(1本だけだと何の人か分かりにくい)
  • 1本ずつ改訂できる

「せっかくだから全部入れたい」は、作る側の都合です。読者にとっては、要らない話が混ざっているだけになります。

それでも長いときの、削る順番

分けてもなお超えるときは、上から順に削ります。この順番なら、中身は痩せません

  1. 前置き ──「昨今◯◯と言われています」。まるごと要りません
  2. 長い自己紹介 ── 1〜2行に。実績は最後に回します
  3. 例外と特殊ケース ──「もちろん例外もあって」以下。判断が濁るだけです
  4. 言い換え ── 同じことを別の言い方で繰り返している2回目
  5. 網羅 ──「念のため全部書いておく」。全部は要りません

逆に、残すものは3つです。具体例(1つでいい。ゼロにはしない)、手順の順番、そして最後の「今日やる1つ」。ここを削ると、読み終わったあとに何も起きません。

削るのは前置き・自己紹介・例外・言い換え・網羅。残すのは具体例・手順の順番・今日やる1つ
削るのは前置き・自己紹介・例外・言い換え・網羅。残すのは具体例・手順の順番・今日やる1つ

ページ数と「読む量」は別のもの

ここで一つ、混同されやすい話を。

ページが増えても、読む時間が増えないものがあります。チェックリスト、記入シート、テンプレート、書き込み欄。これらは読むものではなく使うものです。

だから「本文は5分+記入シート10ページ」という構成は成立します。厚くても負担になりません。むしろ書き込む欄があると手が動くので、読んで終わりになりにくくなります。

避けたいのは読ませる文章が長いことであって、ページ数そのものではありません。

見出しの数で、書く前に長さが分かる

最後に、書き始める前のチェックを1つ。

見出し1つあたり300〜500字で書くと、だいたい収まります。逆算すると、5分型なら見出しは5〜7個、15分型なら15〜20個です。

目次を作った時点で見出しが30個あれば、5分型には絶対に入りません。書き始める前に分かります。ここで気づけば、書いてから削る作業がまるごと消えます。順番の決め方は本の目次の作り方に4つの型としてまとめました。

分量が決まっても、手が止まる場所

ここまでで分量は決まります。それでも書き出せないことがあります。

止まるのは何を入れて何を捨てるかの判断です。自分の知っていることは全部大事に見えるので、選べません。

ホンカキAIは、ここから始める道具です。5つの問いに答えるとタイトルと目次のついた企画書ができます。目次ができた時点で見出しの数が見えるので、長すぎれば減らし、足りなければ足す。書き始める前に分量を調整できます

書き上がったら、リンクを知る人だけ+合言葉の限定公開で、登録した人にだけ渡せます。改訂しても同じリンクのまま最新版になるので、削ったあとに配り直す必要もありません。

一億総著者 ── あなたの知識や経験は、きっと誰かの一歩になる。長く書けることより、読み切ってもらえることのほうが、ずっと役に立ちます。


まとめ

  • 正解の文字数は無い。決めるのは「何分で読み終わるか」
  • 1分500字で換算。5分=2,000〜3,000字/15分=6,000〜9,000字/60分=一冊
  • 迷ったら5分型。読まれない30ページより、読み切られる5ページ
  • 超えたら薄めず、テーマを分けて2本目に回す
  • 削る順番は 前置き→自己紹介→例外→言い換え→網羅。具体例・手順・今日やる1つは残す
  • チェックリストや記入シートはページが増えても読む負担にならない
  • 見出し1つ300〜500字。目次の時点で長さが分かる

何を配るかから決めたい方はリスト取りのプレゼントは何を配るか、中身に何を入れるかは公式LINEの特典PDFの作り方にまとめています。専門家が知見を配る形にするまでの全体像はコンサルタント・コーチ・講師の方へをご覧ください。

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