無料で配る一冊の作り方──電子書籍という入口

・今井 陵太(ホンカキAI)

#集客#電子書籍#専門家

PDFのチェックリストを配っても、ダウンロードされたきり読まれないことがあります。無料で配る一冊に何を入れ、何を残すか。役割の決め方から渡し方までを専門家向けに整理しました。

目次(9項目)
  1. 「もらわれた」と「読まれた」は別の話
  2. 「配る一冊」と「売る一冊」は役割が違う
  3. 何を無料にして、何を残すか
  4. 無料の一冊に入れておく5つ
  5. 薄くていい。読み終われることが価値
  6. 渡し方を決めてから公開する
  7. 配ったあと、何を見るか
  8. ホンカキAIなら、入口の一冊と続きを1か所で持てる
  9. まとめ

見込み客に何かを配って連絡先をもらう。いわゆるリードマグネットです。チェックリスト、テンプレート、ミニレポート。用意したことがある人は多いと思います。

ただ、配ったあとに何も起きなかった経験もあるはずです。原因の多くは、ダウンロードされることを目的に作ってしまったことにあります。この記事では、無料で配る一冊をどう設計するかを整理します。

「もらわれた」と「読まれた」は別の話

配布物は、受け取った瞬間がゴールではありません。読者の頭の中で何かが変わって初めて、次の相談につながります。

数ページのチェックリストが読まれにくいのは、それ単体では判断できないからです。「10項目を確認しましょう」と書いてあっても、どれが自分に当てはまるのか、なぜそれが必要なのかが分からなければ、人は動きません。

配布物の役割は、情報を渡すことではなく、読者の判断を変えること。

判断を変えるには、前提・理由・具体例が要ります。それを入れると、自然と一冊分の分量になります。

「配る一冊」と「売る一冊」は役割が違う

同じ本でも、無料と有料では設計が変わります。

無料で配る一冊売る一冊
目的読者の見方を変える読者が自分で実行できるようにする
内容なぜそれが問題なのか、何から手をつけるか手順・判断基準・例外処理まで
読了一気に読み切れる長さ手元に置いて読み返す長さ
読後「相談してみよう」と思う「自分でやってみよう」と思う

大事なのは、無料版を「有料版の一部」にしないことです。途中で切れる本は、読者に不誠実な印象を残します。無料の一冊はそれ自体で完結させ、そのうえで「一緒にやると速い部分」が残る構成にします。

何を無料にして、何を残すか

線引きの基準はシンプルです。

  • 配ってよい:知れば分かること(考え方、順番、よくある失敗、判断の軸)
  • 残るもの:あなたと一緒にやること(個別の状況判断、実行の伴走、その人の事情に合わせた設計)

考え方を全部出すと仕事が無くなる、という心配はほぼ杞憂です。順番を知った読者は、実行の難しさも同時に理解します。出し惜しみした本より、全部書いてある本のほうが相談は増えます。

知れば分かることは無料で配り、あなたと一緒にやることが仕事として残る
知れば分かることは無料で配り、あなたと一緒にやることが仕事として残る

無料の一冊に入れておく5つ

  • 読者の状況を言い当てる冒頭 ── 「これは自分のことだ」と思わせる
  • 本当の原因 ── 読者が誤解している点をひとつ訂正する
  • 全体の地図 ── 何から何までが必要なのかを一枚の図で
  • 今日できる最初の一歩 ── 読み終えた日に動けることを1つだけ
  • あなたが誰か ── 巻末に短く。冒頭に長い自己紹介は置かない

順番も大事です。自己紹介から始まる本は最後まで読まれません。読者の関心は自分の問題にあり、書き手への関心は後から来ます。

無料の一冊に入れる5つの順番。状況を言い当てる、本当の原因、全体の地図、今日の一歩、巻末に自己紹介
無料の一冊に入れる5つの順番。状況を言い当てる、本当の原因、全体の地図、今日の一歩、巻末に自己紹介

薄くていい。読み終われることが価値

ページ数を増やす必要はありません。無料で配る一冊は、一度で読み切れることが最大の価値です。

分量の目安は「移動時間で読み終わる」程度です。何分で読み終わる分量にするかの決め方は登録特典は何文字が適切かにまとめました。入りきらない話は削るのではなく、次の一冊に回します。テーマを絞った本を複数持っているほうが、分厚い一冊より役に立ちます。

渡し方を決めてから公開する

作ったあと、誰にどう渡すかで効き方が変わります。

  1. 全体公開 ── 検索や紹介で新しい読者に見つけてもらう入口にする
  2. 合言葉つきの限定公開 ── セミナー参加者や問い合わせをくれた人だけに渡す
  3. 入口は無料、本編は有料 ── 無料の一冊を読んだ人が、次に買える本を用意しておく

3つは排他ではありません。同じ本を全体公開しつつ、続きの一冊を限定で渡す形もよく使われます。受講生や顧問先に絞って渡す使い方は、コンサルタント・コーチ・講師の方へでも説明しています。

配ったあと、何を見るか

配布して終わりにしないために、最低限これだけは見てください。

  • 開かれたか(配った数と開かれた数が離れていれば、渡し方か題名に原因がある)
  • どの章のあとに問い合わせが来たか
  • 感想で繰り返し出てくる言葉

読まれ方が見えると、次に書くべきことが読者から返ってきます。一冊目は仮説、二冊目からが本番です。他の書き手がどんな入口の本を出しているかは、本屋(Akashica)で実際に読めます。

ホンカキAIなら、入口の一冊と続きを1か所で持てる

無料の一冊は、作ったあとの置き場所と渡し方で効き方が変わります。

この記事で決めたことホンカキAIでは
無料の一冊を配る本屋(Akashica)に並べる全体公開で、新しい読者に見つけてもらう
相手を選んで渡すリンクを知る人だけ+合言葉の限定公開にできる
次に買える本を置く本編に値段をつけて販売できる(1冊 100円〜30,000円)
今日の一歩を置く本文のどこにでもCTAボタンを置き、LINE登録や面談の予約へ案内できる
入りきらない話は二冊目に回す作れる本の数は、フリーが月1冊、スタンダードが月9冊、プロは無制限

全体の地図や手順の図は、25種類の図解ブロックから選んで本文に置けます。改訂しても同じリンクのまま最新版になるので、配ったあとに直しても配り直しは要りません。

何を無料にして、何を一緒にやる仕事として残すかを決めるのはあなたです。道具が引き受けるのは、渡したあとの手間のほうです。


まとめ

  • 目的はダウンロードではなく、読者の判断を変えること
  • 無料の一冊は「有料版の一部」にしない。それ自体で完結させる
  • 知れば分かることは配る。一緒にやることが仕事として残る
  • 薄くていい。一度で読み切れることが価値
  • 配ったあとの読まれ方を見て、二冊目を決める
  • ホンカキAIなら、入口は全体公開、続きは限定公開や販売にできる。何を無料にするかは自分で決める

専門家向けの使い方はコンサルタント・コーチ・講師の方へにまとめています。

一億総著者 ── あなたの知識や経験は、きっと誰かの一歩になる。入口の一冊は、あなたの考え方を知ってもらう最短の道です。

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