本のどこを図解にするか──読まれる図の入れ方
図を増やせば読まれる、わけではありません。図が効く場所は4つに決まっています。どの型を選ぶか、どこに置くか、逆に図にしないほうがいいものは何かを整理しました。

目次(9項目)
「図解を入れると読まれる」とよく言われます。半分は本当です。ただし、図を増やすほど読まれるわけではありません。関係のない場所に図があると、読者はむしろ止まります。
この記事では、図が効く場所を4つに絞り、どの型を選び、どこに置くかを整理します。
図は文章の代わりではなく、文章の要約
最初に役割をはっきりさせます。図は、文章を書けない部分を埋めるものではありません。
読者が図を見るのは、読んだ内容を確定させたい瞬間です。長い説明のあとに図が来ると「つまりこういうことか」と腹落ちする。逆に、説明の前に複雑な図があると、読者は図の解読に時間を使い、本文を読む集中力を失います。
図は説明の代わりに置くのではなく、説明の締めくくりに置く。
図が効く4つの場所
図にすべき場所は、だいたいこの4つです。
- 関係が複雑なとき ── 登場人物や要素が3つ以上あり、線でつながっているとき
- 順番があるとき ── 手順、時間の流れ、段階を追う話
- 二つを比べるとき ── 前と後、AとB、誤解と実際
- 全体の中の位置を示すとき ── 今どこの話をしているのか
逆に言えば、一直線に説明できる話に図は要りません。「3つのポイント」を並べるだけなら箇条書きのほうが速く読めます。
言いたいことから、図の型を選ぶ
図の型から入ると、内容に合わない図ができます。言いたいことを先に一文にしてから型を選んでください。
| 言いたいこと | 向いている図 |
|---|---|
| この順番でやる | ステップ図・フロー |
| こっちとこっちは違う | 比較表・対比図 |
| 土台の上に積み上がる | ピラミッド |
| 多くの人が途中で減っていく | ファネル |
| 2つの軸で4つに分かれる | マトリクス |
| 中心から枝分かれする | マインドマップ |
| 全体はこうなっている | 地図・構造図 |
迷ったら比較表です。専門家の説明のかなりの部分は「誤解されている状態」と「実際」の対比で書けます。
置く位置は、説明の「後ろ」
図の位置は効き方を大きく変えます。
- 文章で説明する
- 図で要約する
- 図のあとに一文だけ補う(「ここで大事なのは真ん中の段です」)
3つ目を入れるかどうかで理解度が変わります。図を置いて終わりにすると、読者は自分の解釈で先に進みます。あなたがその図で言いたい一点を、図のすぐ下に書いてください。
図にしないほうがいいもの
やってしまいがちな失敗が3つあります。
- 飾りの図 ── 意味のないイメージ画像。ページは埋まりますが、読者の理解は一歩も進みません
- 詰め込みすぎた図 ── 1枚で全部説明しようとした図は、誰も読みません。1図1メッセージ
- 本文の丸写し ── 文章をそのまま四角で囲んだだけの図。要約になっていないので読み飛ばされます
判断基準はシンプルで、その図だけ見せて意味が伝わるか。伝わらないなら、まだ図になっていません。
1冊に何枚入れるか
枚数の質問をよく受けます。目安は見出し1つにつき、多くて1枚です。
これは上限であって、ノルマではありません。図が要らない見出しには入れないでください。埋めるために作った図は、読者にすぐ分かります。
私はこれまでコンテンツホルダーの資料を何度も見てきましたが、図が多い資料ほど伝わる、ということはありませんでした。効いていたのは枚数ではなく、置き場所のほうでした。
分量そのものの決め方は登録特典は何文字が適切かにまとめています。1枚の図は、文章にすると数百字ぶんの働きをするので、字数を数えるときは図も勘定に入れてください。
電子書籍で図を使うときの注意
紙と違い、電子書籍は読者の画面幅が分かりません。ここが最大の違いです。
- 横に長い図は、スマートフォンでは文字が読めなくなる。縦に伸びる形を優先する
- 図の中の文字は少なく。細かい注釈は図の外に本文として書く
- 色だけで区別しない。白黒でも意味が分かるようにする
セミナー資料の図をそのまま持ってくる場合も、この3点だけは直してください。資料から本にする手順はセミナー資料を本にする手順にまとめています。
ホンカキAIなら、図解も挿絵も本文にそのまま置ける
ここまでの選び方を、そのまま形にできる道具があります。
ホンカキAIには25種類の図解ブロックがあり、文章を書くのと同じ感覚で本文に置けます。この記事の「図が効く4つの場所」と対応させると、次のとおりです。
| 図が効く場所 | 使えるブロック |
|---|---|
| 関係が複雑 | 階層ツリー・マインドマップ・ベン図 |
| 順番がある | ステップ・フロー図 |
| 二つを比べる | 比較図・メリ/デメ |
| 全体の中の位置 | ピラミッド・ファネル図 |
図は本文の好きな位置に置けるので、説明の後ろに置くことも、図のすぐ下に要点ブロックで「言いたい一点」を添えることも、そのままできます。
挿絵もAIで生成できます。枚数の上限はなく(AIの利用枠の範囲内・全プラン共通)、自分で用意した画像に差し替えることもできます。
どの型にするか、図で何を言うかを決めるのは、あなたです。道具が引き受けるのは、描く手間のほうです。
まとめ
- 図は文章の代わりではなく要約。説明の後ろに置く
- 図が効くのは、関係が複雑・順番がある・比べる・全体の位置を示す、の4つ
- 型から選ばず、言いたいこと一文から型を決める
- 図のすぐ下に「この図で言いたい一点」を書く
- 電子書籍では縦に伸びる図を優先し、図の中の文字は減らす
- ホンカキAIなら、4つの場所に合う図解ブロックを本文に置け、挿絵もAIで作れる。型と言いたい一点は自分で決める
講師・コンサルタント向けの使い方はコンサルタント・コーチ・講師の方へにまとめています。
一億総著者 ── あなたの知識や経験は、きっと誰かの一歩になる。説明のときに紙に描いてしまう図があるなら、それは本に入れるべき図です。