受講生・顧問先にだけ配る本──限定公開の使い方

・今井 陵太(ホンカキAI)

#限定公開#教材#コンサルタント

本は全体公開だけが選択肢ではありません。渡す相手を絞ると、一般向けには書けない内容まで書けます。限定公開が向く場面と、PDFを配るのとの違いを整理しました。

目次(8項目)
  1. 「全員に向けた本」では書けないことがある
  2. 限定公開が向く4つの場面
  3. PDFを配るのと何が違うか
  4. 渡し方を設計する
  5. 限定でも、書き方の手は抜かない
  6. 書いてはいけないこと
  7. ホンカキAIなら、渡す範囲と改訂を1本のリンクで扱える
  8. まとめ

本を出す=広く公開する、と考えられがちですが、実務でよく効くのは逆のほうです。渡す相手を絞った一冊。受講生だけ、顧問先だけ、社内だけに配る本です。

読者が限定されると、一般向けには書けなかったことまで書けます。この記事では、限定公開が向く場面と、いつものPDF配布と何が違うのかを整理します。

「全員に向けた本」では書けないことがある

一般公開の本には、どうしても制約がかかります。前提知識のない人にも分かるように書く必要があり、業界内でしか通じない話は削ることになる。結果、当たり障りのない内容に寄っていきます。

渡す相手が決まっていれば、その制約が外れます。

  • 受講生なら、講座で扱った用語をそのまま使える
  • 顧問先なら、その会社の状況を前提にした手順が書ける
  • 社内なら、判断の基準や失敗例を包み隠さず書ける

読者が分かっているほど、本は具体的になります。具体的な本のほうが役に立ちます。

限定公開が向く4つの場面

場面渡す相手中身
講座の教材受講生講義の内容と、復習用の手順
顧問先マニュアルクライアントその業務の進め方・判断基準
社内の引き継ぎスタッフ属人化している仕事の手順
段階を分けた配布見込み客入口の一冊を読んだ人に、次の一冊

3つ目の社内向けは見落とされがちですが、効果が分かりやすい使い方です。人が増えるたびに同じ説明をしている作業が、一冊で置き換わります。

PDFを配るのと何が違うか

多くの人がすでにPDFを配っています。それでも本の形にする理由は、配ったあとにあります。

PDFを送る限定公開の本
改訂したとき全員に再送する。古い版が残る同じリンクのまま最新版になる
渡し方添付ファイルリンクを渡す(合言葉をつけられる)
読む環境端末によって表示が崩れる画面幅に合わせて読める
読まれ方分からない読まれているかが見える

いちばん差が出るのは改訂です。制度や手順が変わるたびに配り直すのは手間ですし、相手の手元には古い版が残り続けます。同じリンクが常に最新版になっていれば、「最新版を送りますね」というやりとり自体が要らなくなります。

改訂の流れ。PDFは直すたびに再送で古い版が残り、本は同じリンクのまま最新版になる
改訂の流れ。PDFは直すたびに再送で古い版が残り、本は同じリンクのまま最新版になる

渡し方を設計する

限定公開といっても、渡し方でいくつか段階があります。

  1. リンクを知っている人だけが読める ── 受講生への一斉案内など、相手が確定している場合
  2. リンク+合言葉 ── 講座の中でだけ伝える、契約時に伝えるなど、もう一段絞りたい場合
  3. 段階を分ける ── 入口の一冊は公開、続きは限定にする

3つ目は、無料配布と組み合わせるやり方です。公開した本を読んで問い合わせてきた人にだけ次を渡す。入口側の設計は無料で配る一冊の作り方にまとめました。

なお、限定公開は「絶対に外に出ない」という意味ではありません。リンクは転送できます。外に出て困る内容は、そもそも書かないでください。

同じ一冊でも、全体公開・リンクを知る人だけ・リンク+合言葉の3段階で渡す範囲を選べる
同じ一冊でも、全体公開・リンクを知る人だけ・リンク+合言葉の3段階で渡す範囲を選べる

限定でも、書き方の手は抜かない

「身内向けだから」と雑に作った資料は、読まれません。相手が受講生でも顧問先でも、読むかどうかを決めるのは読者です。

最低限、次の3つは一般公開の本と同じにしてください。

  • 目次があり、必要なところから読める
  • 章の冒頭に「この章で何が分かるか」がある
  • 図がある。手順や関係の説明は文章だけにしない

とくに顧問先マニュアルは、あとから来た担当者が読むことを想定してください。今の担当者が知っていることを省くと、引き継ぎのときに使えなくなります。

書いてはいけないこと

相手が限られているぶん、内容には注意が必要です。

  • 他のクライアントの事例を、特定できる形で書かない
  • 個人情報、契約内容、金額をそのまま載せない
  • 「この本は外部に出さないでください」と書いても、出ないという保証にはならない

判断に迷ったら、その本が第三者の手に渡っても困らないかで考えてください。士業の場合はとくに、守秘義務と会の規程の確認を先にしてください。

ホンカキAIなら、渡す範囲と改訂を1本のリンクで扱える

限定公開でいちばん面倒なのは、配ったあとの管理です。

この記事で見たことホンカキAIでは
リンクを知っている人だけに渡す全体公開ではなく「リンクを知る人だけ」を選べる
もう一段絞るそのリンクに合言葉をつけられる
改訂する改訂しても同じリンクのまま最新版になる
段階を分ける入口の一冊は全体公開、続きは限定公開にできる
目次と図を入れる章立て・節の構成は目次から直せる。図は25種類の図解ブロックから置ける

本ごとの閲覧数は「手応え」の画面に出るので、配った教材が開かれているかを確かめられます。

何を書き、誰に渡すかを決めるのはあなたです。外に出て困ることを書かない判断も、道具は代われません。


まとめ

  • 読者が絞られると、一般向けには書けない具体的な内容まで書ける
  • 向くのは講座の教材・顧問先マニュアル・社内の引き継ぎ・段階配布の4つ
  • PDF配布との最大の違いは改訂。同じリンクのまま最新版にできる
  • 限定公開は「外に出ない」保証ではない。困る内容は書かない
  • 身内向けでも目次と図は入れる。次の担当者が読む前提で書く
  • ホンカキAIなら、リンク+合言葉で渡す範囲を選べて、改訂は同じリンクのまま。線引きは自分で決める

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一億総著者 ── あなたの知識や経験は、きっと誰かの一歩になる。渡す相手が決まっているほど、書ける中身は具体的になります。

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