本を書く時間がない──30分単位で進める方法
まとまった時間を待っていると、本はいつまでも始まりません。1日30分でも進むように作業を割り、毎回ゼロから立ち上げ直さないための具体的なやり方をまとめました。

目次(9項目)
本を書きたい気持ちはあるのに、半年経っても目次のままだった。よくある話です。理由はたいてい、まとまった時間ができたら書こうと考えていることにあります。
その日は来ません。忙しい人の一日に、3時間の空白は生まれないからです。この記事では、細切れの時間でも本が進むように作業を割る方法を書きます。
時間がないのではなく、毎回ゼロから立ち上げている
30分しか取れないとき、実際に起きているのはこうです。
- 前回どこまで書いたか読み返す(10分)
- 今日どこを書くか考える(10分)
- 書き始めたところで時間切れ(10分)
書いた分より、思い出す時間のほうが長い。これが続くと「まとまった時間がないと無理だ」という結論になります。
問題は時間の量ではなく、毎回ゼロから立ち上げていることです。ここを変えれば、30分でも前に進みます。
30分でできる単位に割る
「本を書く」は大きすぎる作業です。着手できる大きさまで割ってください。
| 30分でできること | 内容 |
|---|---|
| 材料出し | 1つの章に入れる話を箇条書きで20個 |
| 1節を書く | ひとつの主張だけを書き切る |
| 直す | 前に書いた1節を音読して直す |
| 図を1枚決める | どこを図にするか決めてラフを描く |
| 事実確認 | 数字・制度・固有名詞をまとめて確認する |
大事なのは、1回で1種類しかやらないことです。書きながら直すと、どちらも終わりません。書く日と直す日を分けてください。
終わるときに「次の一手」を書いておく
これが一番効きます。作業を終えるとき、必ず次の行にこう書いておきます。
次:第3章の「見積もりの取り方」を書く。言いたいのは「安さで選ぶと改訂で高くつく」。
次に机に向かったとき、思い出す時間がゼロになります。書きかけの文の途中で終えるのも有効です。続きが見えている状態で止めると、再開の抵抗が小さくなります。
机に向かえない日は、話して溜める
移動中や休憩中に、机に向かわずできることがあります。話すことです。
- 通勤中に、次の節で言いたいことを声に出して録音する
- 誰かに質問してもらい、答える形で録る
- AIに「素人のふりをして質問して」と頼み、答え続ける
話した内容は、あとから整えれば十分読める文章になります。整形は機械でもできますが、具体例を持っているのはあなただけです。掘り出し方はノウハウを言語化する5つの質問にまとめています。
下書きは、直さずに最後まで通す
細切れで書くと、前に書いた部分が気になって直したくなります。ここで手を入れると、第1章だけが何度も磨かれた本ができます。
一度は最後まで通してください。荒くて構いません。通し終えると、全体を見て「この章は要らない」と判断できるようになります。磨いたあとに章ごと削るのは、精神的にかなりきついものです。
週に一度だけ、全体を見る時間を取る
細切れ作業の弱点は、全体が見えなくなることです。週に30分でいいので、書いた分を通して読み、目次と照らす時間を取ってください。
- 章の順番は今のままでいいか
- 同じことを2か所で書いていないか
- 抜けている話はないか
ここで気づいた修正は、その場でやらずにメモに積みます。作業の日と、判断の日を分けるためです。目次の見直し方は本の目次の作り方を参考にしてください。
止まってしまったときは
数週間空いてしまうこともあります。そのときは、書くことから再開しないでください。
まず、書いた分を音読する。5分で戻ります。次に、いちばん書きやすい節をひとつ選んで書く。順番は無視して構いません。書く順番と読む順番は別物です。
そして、止まった原因が「何を書けばいいか分からない」なら、それは執筆の問題ではなく目次の問題です。書く手を止めて、目次に戻ってください。
ホンカキAIなら、30分の入り口を毎回用意できる
細切れで進めるときに効くのは、机に向かった瞬間に「今日どこを書くか」が決まっていることです。
ホンカキAIでは、AIの5つの問いに答えると、タイトルと目次のついた企画書ができあがります。答えは一行でかまいません。目次があれば、机に向かうたびに考え直さずに済みます。
| この記事のやり方 | ホンカキAIでは |
|---|---|
| 30分でできる単位に割る | 目次の節がそのまま単位になる。章立てから今日の節を開いて書く |
| 机に向かえない日は話して溜める | 話し言葉のまま打ち込めば、AIが読める文章に整え、あなたが言い回しを直す |
| 週に一度、全体を見る | 章立て・節の構成は目次からいつでも追加・並べ替えできる |
録音を文字に起こしたものや書きためた原稿は、Markdown で取り込めます。普段 Claude と話しながら考えている方は、Claude連携(MCP・スタンダード以上)で書斎に直接送れます。
30分で何を書くかを決めるのは、あなたです。道具が引き受けるのは、戻ってくる場所としての目次を保つところまでです。
まとめ
- 進まない原因は時間の量ではなく、毎回ゼロから立ち上げていること
- 作業を30分単位に割る。1回で1種類だけやる
- 終わるときに「次の一手」を書いておくと、再開が速くなる
- 机に向かえない日は話して溜める。整形は後からでいい
- 下書きは直さず最後まで通す。判断は週1回まとめて
- ホンカキAIなら、目次が「今日どこを書くか」の戻る場所になる。30分で何を書くかは自分で決める
専門家向けの使い方はコンサルタント・コーチ・講師の方へにまとめています。
一億総著者 ── あなたの知識や経験は、きっと誰かの一歩になる。まとまった時間より、戻ってこられる場所のほうが効きます。